ホワイトラベル になってからは、仲間も増えた!
<The White Label の生んだ、豊富なバリエーション>
最初のご紹介:25周年記念モデル(検体 № 15XX/2000)
正式には “ 25th. Anniversary Model ”
Pignose 7-100 の生誕を 1972年として、その 25年後の 1997年に、世界限定 2000台で発売された製品です。
そのためラベルも特別製となり、Pignose 史上初の金属製が採用されました。Silver Plate とでも言いましょうか…
外観もブラックレザーにゴールドメッキ(エンブレムの縁も!)と、ゴージャスな演出が施されています。ただ日本人の私には、仏壇のように見えてしまうのですが(笑)。
回路や電子部品の仕様は、White Label と同一です。
Red Label の再現なんて、無理な注文でしょうかね?
25=1/4=Quarter(クォーター)は欧米では重要な単位で、25セント硬貨の通称が「クォーター」と呼ばれるほど一般化していますが、何故か国際化を掲げる祖国日本では一般化させようという気運が働きませんね。以前に発行されて見事に忘れ去られた「2,000円紙幣」など、もし「2,500円紙幣」だったら偉大な挑戦として評価したいなと思ったりしたのですが、やはりダメでしたね(苦笑)。国際化というのは、感覚からと思うのですが…
2番目のご紹介:迷彩色仕様(検体 №99/105XX)
西暦2000年を控えた世紀末になって、初めて Pignose 7-100 にカラーバリエーションが登場しました。(先述の25周年モデルは記念仕様なので除く)
現物を見て驚いたのは、単なる迷彩色のレザーを貼った仕様ではなく、本格的なキャンバス地を採用していたこと。これには拍手を贈ります。エンブレム以外の金属パーツにもブラックメッキが使用されており、Pignose 7-100 が備えていたアンティーク調が、見事に払拭されています。
回路や電子部品の仕様は、レギュラーモデルどおりです。
なおブラックメッキは腐食に弱いので、ご用心ください。
個人的には V846,Fuzz Face,& Uni-Vibe を繋いで、あの名曲 “ Machine Gun ” を…
3番目のご紹介:ホワイトレザー仕様(検体 №03/068XX)
のっけからコメントが難しいですね(苦笑)。
レギュラーモデルのレザー色を「白無地」にしただけで質感に変わりはないのですが、イメージはずいぶん変わって見えます。アンティーク調は失せ、それでは POP に変身して可愛くなったかというとそうでもなく、どういう路線を目指した商品設定なのかというのかが、ただ掴みにくいだけなのです。→ 汚れやすい路線ではあります(笑)。
難しく考えちゃいけないのでしょうね。カラーバリエーションとしては立派に成り立っていますから。ただお願いだから、ピンクやオレンジだけは止めてくださいねと、最初にこれを見た瞬間、思ってしまいましたけれどね(笑)。
4番目のご紹介:Tweed 仕様(検体 №07/52XX)
遂にあの “ Tweed Champ ” への挑戦が始まった…
さしあたりコピーだけは格好よくしておきましょう。
現物を手にしたときの、質感のギャップが凄かったです。
でもホワイトの続編がオレンジやピンクぢゃなくこれで、安心させてくれてありがとう。
なのになんで、ビニールクロスなのでしょうか?(泣)
迷彩色ではキャンバス生地を使ったぢゃないですか…
見出しに「Tweed生地仕様」って謳いたかったスよ。
時期的には、香港生産が間もなく終焉を迎えます。
5番目のご紹介:Snake Skin 仕様(検体 №201037XXX)
これは凄いです。単なる “蛇柄” のプリントではなく、ウロコ状の凸凹まで表現されている、立体感満載の “ Snake Skin ” 仕様です。やればできるぢゃないですかっ!
あまりに立体過ぎたおかげで、裏地のブラックレザーが浮いて剥がれて悲惨だけれど、そんなことは構いません。
でもいったい、どんなジャンルの演奏をコンセプトに企画されたのでしょうか?
あまり書きたくはありませんが、“蛇メタル”でしょうか?
豚鼻ノブがやや左に傾いているのは、ノブの取付方法がローレット式に変って、微調整が効かなくなったためです。
6番目のご紹介:Black Tolex 仕様(検体 №201100XXX)
ホワイトラベルも第4期に入って中国製に移行していますが、なんか Pignose のバリエーション作るの上手くなったように感じませんか? やればできるぢゃないですか!
ブラックレザーの 7-100R は、25周年の時に一度やっていますが、レザーのパターンは皮革調のままでした。
今度のは Black Tolex で、メタルパーツもシルバーで、ぐっと Fender調が強まっていますが、Champ の雰囲気に染まらず Pignose のイメージで貫いたのは立派です。
早い話、このシリーズ随一のお気に入りになりました。
やっと Tweed のリベンジを果たすことができましたね。